さちもり

主に切り絵

細かいところをきれいに切りたい

せっかくデジカメを引っ張り出してきたので、今日は細かいところをきれいに切るには、をテーマに書いてみたいと思います。

 

あんまり細かい切り絵に挑戦していると、悩みの種はきれいに切れないということ。

切れた気になっていても、よくよく見たらガタガタぼそぼそ、ではちょっと悲しいです。

はさみの線が常になめらかな線を描くために、みなさん様々な工夫をされて自分なりの切り方を見つけているのだと思います。

私もひどい有様の自分の切り絵を見て失笑しながら、次こそはとあれこれ考えています。

 

今日はメモがてら、小さい弧をきれいに切ることについて記しておきたいと思います。

同じような模様を切るような需要はないと思いますが、「切る順序を考える」ということの参考になればいいなと思います。

 

今回切りたいところ

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錐が指している右側の、扇型のパーツです。

穴がいっぱいあいているのは、湿度が高くて刺し切りがうまくいかないため、切り始め用です。

刺すときの力でほかの細い線が破れてしまうという失敗も防げます。

 

切る順序

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上の切りたいところを拡大しました。

①から⑤の順に切っていきます。以降、番号順に解説します。

 

① 穴からはさみを入れ、角を決める

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穴はなくても同じですが、一番余裕のあるスペースを狙ってはさみを刺し入れます。

このとき角(実際に切り落とす線の、3つあるうちの一つの角です)まで一気に切ります。

 

② 角から一辺を切って、隣の角を決める

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紙の方向を変えて、①で決めた角から隣の角へ、線に沿って切っていきます。

 

 

③ 角から切り始めの穴にはさみを入れ、窓を開ける

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ここでこのまま⑤で切る線を切ってしまいたくなりますが、ぐっと我慢して窓を開けます。

蒼山さんもおっしゃっていましたが、この窓というのが非常に重要です。

はさみが自由に動くスペースを確保することがとても大切なのです。無理矢理狭いところをねじこむと、紙がねじれたり切れたりしてしまいます。

線がガタガタになってしまう最大の原因でもあります。

 

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窓が開きました。これで、④の辺も⑤の辺もだいぶ切りやすく感じるようになりました。

 

④ 弱い辺を優先して切る

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ここで⑤の辺を先に切ってしまいたい衝動がまた起こりますがぐっと我慢です。

切り絵は常に、優先順位を考えて切っていかなければなりません。

ここを切ったら、そこはどうなる? あそこを切るためには、どこが残っていなくてはならない?

そんなことを考えながらの作業です。

 

この場合は左側をすでに切り終えてしまっており、紙が弱くなっています。仮に⑤を先に切ってしまえば、支えがほとんどない不安定な状態で④を切らなくてはならなくなり、きれいに切ることが困難になります。

 

ここでの重要ポイントは、「はさみを下側から入れる」ということです。

右利き用のはさみは、右の歯が下に、左の歯が上に行くことで切れます。

ここで上側からはさみを入れると、左の歯の厚さの分切りたい位置が右にずれてしまいます。

上下反対にして切ることも可能ですが、そうするとはさみの歯に隠れて紙が見えなくなり、細さを出すことが難しくなります。

ケースバイケースですが、この場合は下側からはさみを入れて切るしかない、という答えだという結論に至りました。

 

⑤ 残りの辺を切り落とす

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最後です。これもやはりこの方向から、最後の辺を落とします。

④を切り終えたあと紙を180度回転させてそのまま切りたいところですが、そうすると狭い角に無理矢理はさみを入れることになり、最初の切り始めがうまくいきません。

 

何度も何度も角に対して歯を入れるよりも、角にはさみを置いて紙を回転させて切り進める方がきれいに仕上がることが多いのですが、切りたいところが狭い場合はこのように回転を繰り返して切る方がきれいにいくように思います。

 

切れました

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同じ模様の連続のため、すでにどこを今回切ったのかわからなくなっていますが、このような感じです。

同じ模様が続くときは、線を同じ太さに維持して切っていくことが難しいです。

 

下の方はまだまだ試行錯誤していたので線がガタガタで太く残ってしまっています。切る順序や、窓を開ける工夫などを怠ると、こんなふうになってしまいます。

 

 

説明は以上です。

誰にとっても、一つだけ答えというか道があって、それさえ見つけてしまえばとても軽やかに楽しく歩んでいけるのではないかなと思います。

きれいにさわやかに切り絵ができれば最高ですね。

 

途中何を書いているのかわからない箇所があったかと思いますが、参考になれば幸いです。